バナナはおやつ

しがないOLの人生とその先について。

退職の話

 

先月末で退職した。

 

命じられた転勤先に通勤するのが困難だったから、とか、理由はいろいろあるけど、やっぱりなんだかんだやりたいことじゃなかったのはとても大きい。やりたいこと、って一括りに言っても成し遂げたいこととか業務内容とかいろいろあるんだけど、そのうちのひとつ、「若いうちに何かを身に付ける」が達成できそうになかったから、っていうのが大きい。

 

業務内容とかは正直どうでもいいんだ。

そんなことより、若いうちに失敗させてくれる環境に身を置きたかった。将来のためじゃなくて、今のために働きたかった。ちゃんと今しかできないことをしたかった。

 

勤務日の最後、上司が、「後悔するかもしれないけど、きっと今が一番いいから。」って、伝えてくれた。ああ、出会えてよかったな、って思った。あと、バレンタインにチョコをあげたことがあって、そのときのことも教えてくれた。

なにもかも、全部手遅れだったけど、私が辞めなかったらこの話は聞けなかったんだなあと思うと辞めてよかったと思う。

 

お世話になった本社の人たちに挨拶もした。なんだか色々なことが限界で、もう耐えられなくてやめていくわたしに対して、真剣に話してくれたり泣きそうになってくれたり、世間話するみたいに軽いまま、でもしっかり送り出してくれたり、人となりが出るんだなあって思った。社交辞令だとは思うけど、もっと話したかったよとか言ってくれると辞めたくないなあとは思うわけで。でも引きずりたくないなあと思った。

 

きっと、これからも後悔ばっかりなんだろうなあと思うけど、ちゃんと自分の足で立って歩かなきゃなあと思えるいい機会でした。

 

月日が経つと忘れちゃうだろうけど、過去に応援してくれた人がいたことは忘れたくないね。忘れずに、縛られずに生きていけたら理想。