バナナはおやつ

しがないOLの人生とその先について。

結婚の話

 

私は、もともと結婚願望がないのだが、レズビアンだと自認したときから社会的に不可能であったから、誰かと同居はするのかな、くらいにしか思っていなかった。結婚したいだの寿退社したいだの、あーだこーだ言う同級生の輪のなかに入ることもなかった。……いや、あったかもしれない。

 

私は、そういう同級生を横目に、一人で生きていくにはどうしたらいいのか、という考えのもとに進路を決め、就職先を決めた。

結婚をする選択肢なんて一ミリも視野にいれていなかった。結婚に伴う離職とか、妊娠とか、そんなことも全く考えずに生きてきた。

 

だが、今、その可能性があるのだ。正直ビビっている。結婚というものがどういうものなのかも良くわからない。怖い、というのが正直な感想である。

 

女を24年間やって来て、人生最大の問題に直面している気がする。気がするだけかもしれない。

過去の私の決断が、私のアイデンティティを根底から覆す大きな問題になるなんて全く思っていなかった。

本当は、やりたかったことがたくさんあった気がする。自分を納得させるために気持ちを置いてきぼりにして頭で考えていたツケが廻ってきた気すらしている。

 

そうそう、カムアウトは深刻な問題だよ、当人にも周りにも。と、ニュースのLGBT特集をぼんやり見ながら思っている。

 

女の子と真剣に付き合ってた7年とか、そんな年月は今更無かったことにできないし、何よりしたくないからこそ一生付き纏うとし、次の職場ではなんかもうその辺もオープンにしたい。でも無理なんだろうなあ。たぶん。

 

生き辛さとか、そんなものについて考える機会があったのはよかったんじゃないかなと思うけど、でもさあ、やっぱりさあ、普通に生きて異性と結婚して、って、恋愛対象について悩むことの蚊帳の外にいるひとたちがちょっと羨ましいし、みんながなに考えて生きてるんだろうなあっていうのはすごく不思議。

 

それぞれに抱えてるんだろうけど、私が考えすぎなのかもしれないけど、今一番大切な人達に伝えられないことがあるのは後ろめたいよね。っていう話。